家庭でできる応急処置・応急手当

突き指や脱臼の救急処置

突き指はバレーボールなどをしている時になりやすいものです。ただし、ひと口に突き指といってもレベルがあります。単に「痛いな~」程度で済むならまだしも、指が変形するような重症例もあるのです。

突き指のレベルは4段階あるそうです。その1が「捻挫」です。これがもっとも多い例で、指の両脇の靱帯が伸びた状態を指します。「脱臼」はその次のレベルで、指の関節がはずれてしまう状態です。

次が「骨折」ですが、これも小さく折れた程度では外見ではわかりません。見た目は腫れて痛い状態で、骨の中央部が折れた場合は曲がってしまいます。

次は「腱断裂」で、多いのは「槌指」という、一番先の伸筋腱が切れる状態です。指が金槌のように先端でカクッと掌側に曲がります。

「脱臼」以上のレベルは当然ながら病院にいかなければなりません。指を引っ張って治療することがよくありますが、それは脱臼と骨折の場合です。いずれにしても整形外科で行うことです。

突き指は指関節の捻挫の一種です。腱の断裂、骨折、脱臼もよく伴うことがあります。無理に引っ張る、動かすのは止めて冷湿布をしましょう。その上から伸縮包帯を巻いて固定しますが、痛みがひどいなら、医師の診断を受けるようにしましょう。

脱臼の場合も、痛みが強く動かせません。三角巾や包帯で固定して病院へ行きましょう。家庭で行うのは、あくまでも救急的な処置ということです。