家庭でできる応急処置・応急手当

やけどの救急処置

まずは最も身近な怪我とも言える「やけど・火傷」です。ちょっとしたことから、熱湯や炎に触れ、やけどをしてしまうと、当人もさることながら周囲の人も慌ててしまうことがあります。

やけどの場合は特に初期の適切な応急処置が重要です。慌てて変な処置をしないように知識を身につけておきましょう。

基本的にやけどは、原因によって分類できます。「通常熱傷:熱湯や油、炎によるやけど」、「化学熱傷:化学薬品など強い酸によるやけど」、「電気熱傷:電流によるやけど」、「放射線熱傷:放射線を浴びた時に生じるやけど」、「気道熱傷:高温の煙などを吸った場合」、「低温熱傷:カイロなどに長時間触れて起きるやけど」となります。

やけどは、深さと範囲によって適切な応急処置の方法も変ります。重症であるほどより適切な応急処置をしないと大変なことになります。

軽症~中症の場合なら、すぐに冷たい水で冷やすのが不可欠です。水道水の流水、洗面器に貯めた冷水に患部を当て、痛みがとれるまでしっかり冷やします。

衣服を着ていてやけどしたら、無理に脱がずに、衣服の上から冷やすようにしてください。それは衣服に皮膚が貼りついている場合があるからで、腕時計やアクセサリーは腫れることがあるのですぐに外しましょう。

水ぶくれができても、細菌に感染して化膿することがあるので潰してはいけません。痛みが治まるまで冷やし、清潔なガーゼで患部をくるんでお医者さんに行きましょう。